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 ●オススメの1枚
本家(?)轟音ギター・バンドのティーンエイジ・ファンクラブ。轟音度は年々下がっていき、最新作ではトラッド色が強まっている以外なバンド。この“GRAND PRIX”は轟音度とトラッド度が絶妙に混ざり、収録曲の「SPARKY'S DREAM」はTHE WHOの“SO SAD ABOUT US”に通じる名曲。1993年の“THIRTEEN”にも「THE CABBAGE」という轟音泣きメロナンバーがある。これもマル。元祖轟音ギターバンド・RIDEが一作ごとにそのスタイルを変化させていったのに対し、泣きメロ度を一定に保ちながら少しずつ変化しているこのバンドは貴重である。


TEENAGE FANCLUB DISCOGRAPHY
text by denim
1.A CATHOLIC EDUCATION
(1990 Paperhouse)
@Heavy Metal AEverything Flows BCatholic Education CToo Involved DDon't Need A Drum ECritical Mass FHeavy Metal UGCatholic Education 2 HEternal Light IEvery Picture I Paint JEverybody's Fool
<Players >Vo./G-Norman Blake, Vo./G-Raymond McGinley, Vo./B-Gerald Love, Dr.-Francis Macdonald, Brendan O'hare
記念すべきTFCデビューアルバム。1曲目からいきなりインストゥルメンタル・ナンバー。AEverything Flowsはデビューシングルで、このシングル盤は1500枚のプレスだった。TFCの原点とも呼べる名曲で、その泣きメロ具合はTFCが単なる轟音ギターバンドではないことを証明している。BCatholic Educationのイントロは、クリエイション移籍後のBANDWAGONESQUEに収録されている“STAR SIGN”のイントロに激似である。GCatholic Education 2はBのAlternativeヴァージョンとも呼べる仕上がり。ここで聴けるドラミングはバズコックスの影響であることは間違いない。 AEverything Flowsや HEternal Lightがオススメ。なお曲順の違うマタドール盤もある。

2.THE KING
(1991 Creation)
@Heavy Metal 6 AMudhoney BIntestellar Overdrive CRobot Love DLike A Virgin EThe King FOpal Inquest GThe Ballad Of Bow Evil(Slow and Fast) HHeavy Metal 9
<Players >Vo./G-Norman Blake, Vo./G-Raymond McGinley, Vo./B-Gerald Love, Dr.-Brendan O'hare
DLike A Virgin以外は、インスト中心の限定生産アルバム。轟音系ノイズ・ミュージックかと思いました。サックスとしてジョー・マカリンデンが参加している。BIntestellar Overdriveもカヴァー曲で、Syd Barrett & Roger WatersのPINK FLOYDのナンバー。
TFCの歴史を語る時や、日本盤のライナーには必ずと言っていいほど“THE KINGを含めると何枚目〜”というように登場するアルバムだが、いかんせんプレス枚数が少なく(現在は生産中止)、このアルバムを発売しているクリエイションのカタログにさえ掲載されていない。しかし探せばまだある。

3.BANDWAGONESQUE
(1991 Creation)
@The Concept ASatan BDecember CWhat You Do To Me DI Don't Know EStar Sign FMetal Baby GPet Rock HSidewinder IAlcoholiday JGuiding Star KIs This Music ?
<Players >Vo./G-Norman Blake, Vo./G-Raymond McGinley, Vo./B-Gerald Love, Dr.-Brendan O'hare
フィードバックで始まる、TFCのクリエイション移籍第一弾。Pro.はドン・フレミング(ex.GAMBALL)で、TFCの轟音サウンドがより明確なスタイルへと変化した。@The Concept、BDecember、CWhat You Do To Me、EStar Signなど、轟音+泣きメロなナンバーが勢揃いした豪華なアルバムでもある。で轟音の反動なのか、後半特にJGuiding Starでは、ストリングスだけをバックにした歌だったり、KIs This Music ?(インスト泣きメロ!)ではバグパイプっぽいギターサウンド(BIG COUNTRY!)が展開され、TFCの音の幅広さを痛感できる。またストリングスでジョー・マカリンデンが参加している。

4.THIRTEEN
(1993 Creation)
@Hang On AThe Cabbage BRadio CNorman 3 DSong To The Cynic E120 Mins FEscher GCommercial Alternative HFear Of Flying ITears Are Cool JRet Liv Dead KGet Funky LGene Clark ->Bonus Track->MGenius Envy NDon's Gone Columbia OChords Of Fame PWeird Horses QGolden Glades ROlder Guys
<Players >Vo./G-Norman Blake, Vo./G-Raymond McGinley, Vo./B-Gerald Love, Dr.-Brendan O'hare
T-REXの21st Century Boyのイントロが印象的な@Hang On、轟音泣きメロナンバーの AThe Cabbage、BRadioなど、このアルバムも聴きごたえがある。このアルバムにもE120 Minsのようなトラッドっぽアレンジのナンバーがある。ジョー・マカリンデンはAThe Cabbageにバイオリンで参加している。
思いっきりポップなGCommercial Alternativeを境に、後半はどんどん地味になっていく。LGene Clarkはインスト・ナンバー。M以降はUS盤と日本盤についたボーナストラック。
<追記/99.11>2枚組のオーストラリア盤にも同じボーナストラックがついているのかと思ったら、全然違うボーナストラックで愕然。@Goody Goody Gum Dropsはレッド・クロスがアルバム“サード・アイ”で思いっきりパクってしまった「1910フルーツガムカンパニー」の超名曲。オルガンを弾いているのは誰だ? ARadioは、オルタナヴァージョンもしくはデモ・ヴァージョン。CGene Clarkeも別バージョン。

5.GRAND PRIX
(1995 Creation)
@About You ASparky's Dream BMellow Doubt CDon't Look Back DVerisimilitude ENeil Jung FTears GDiscolite HSay No IGoing Places JI'll Make It Clear KI Gotta Know LHardcore/Ballad
<Players >Vo./G-Norman Blake, Vo./G-Raymond McGinley, Vo./B-Gerald Love, Dr.-Paul Quinn
ドラマーが交代し、轟音直球泣きメロの@About Youで始まるTFC通算5作目。轟音ザ・フーのASparky's Dream、轟音ビッグスターのCDon't Look Back、轟音ニール・ヤングの ENeil Jung、轟音トラディショナル・フォークのIGoing Placesなど、どこを切ってもTFC的なサウンドが展開している。
全体的な仕上がりから、もはやTFCはAlternativeなのか? と首を傾げてしまうほどのポップ度を維持している。

6.SONGS FROM NORTHERN BRITAIN
(1997 Creation)
@Start Again AAin't That Enough BCan't Feel My Soul CI Don't Want Control Of You DPlanets EIt's A Bad World FTake The Long Way Round GWinter HI Don't Care IMount Everest JYour Love Is The Place Where I Come From KSpeed Of Light
<Players >Vo./G-Norman Blake, Vo./G-Raymond McGinley, Vo./B-Gerald Love, Dr.-Paul Quinn
全体的に、バーズやホリーズを彷彿とさせるコーラスワークが絶品の今作。特にシングルとして発売されている@Start Again、AAin't That Enough、CI Don't Want Control Of You辺りにその印象が強い。
このアルバムのタイトルであるNORTHERN BRITAINとは、現在のスコットランド地方を指しているがイングランド地方とは文化も違えば食事も違う。さらにウェールズ地方(英国西部)の国旗は、現在の連合王国の国旗であるユニオンジャックに含まれていない。ウェールズ地方にいくと先祖代々から受け継がれてきた国旗があり、お年寄りは英語以外にも母国語をしゃべるし、固有名詞の看板なども英語以外に母国語がちゃんと綴られている。それほど連合王国の各地方は民族を大切にし、文化を大切にする傾向がある。TFCが昔から“トラッド”を意識する、しないに関わらず楽曲に影響しているのは誰もが認める所であり、必然と言ってもいい。そしてその“先祖帰り”とも言うべきアルバムがこのアルバムなのだ。
特に後半EIt's A Bad World 、FTake The Long Way Round、GWinter辺りに顕著に現れている。ただし、元々楽曲に“スコットランドの血”が少なからず含まれていたので、全く違和感がない。私がTFCを好きな理由はこんなところにもある。次作(予定では2000年春)がどういう風になるか、とても楽しみだ。

7.DEEP FRIED FANCLUB
(1995 Paperhouse)
@Everything Flows APrimary Education BSpeeeder CCritical Mass(Orig.) DThe Ballad Of John And Yoko EGod Knows It's True FWeedbreak GSo Far Gone HGhetto Blaster IDon't Cry No Tears JFree Again KBad Seeds
<Players >Vo./G-Norman Blake, Vo./G-Raymond McGinley, Vo./B-Gerald Love, Dr.-Brendan O'hare
私のようにPAPERHOUSE時代のシングルを持っていない人には涙ものの初期サウンドのコンピレーション。シングルが中心で、CCritical Mass(Orig.)は“A CATHOLIC EDUCATION”のオリジナルバージョン。D〜Kのプロデュースはドン・フレミングが絡んでいる。“A CATHOLIC EDUCATION”発売後から“BANDWAGONESQUE”発売前までを埋める貴重な音源である。但し、ジャケットの印象は世間を騒がせた集団オ○○○○教の麻○○○を彷彿とさせる。個人的にはキライなジャケット。

8.WHAT YOU DO TO ME
(1992 Creation)
@What Do To Me(satan version) AWhat Do To Me(lp version) BLike A Virgin CMaharishi Dug The Scene DLife's A Gas ELong Hair
<Players >Vo./G-Norman Blake, Vo./G-Raymond McGinley, Vo./B-Gerald Love, Dr.-Brendan O'hare
THE KINGに含まれていたマドンナのカヴァー曲“LIKE A VIRGIN”がここでも聴ける。日本盤も出ているし、今でも入手可能。

9.HAVE LOST IT.
(1995 Creation)
@Don't Look Back AEverything Flows BStarsign C120 Mins.
<Players >Vo./G-Norman Blake, Vo./G-Raymond McGinley, Vo./B-Gerald Love, Dr.-Paul Quinn
“GRAND PRIX”の後発表された、セルフカヴァー。全てアコースティックヴァージョンだが、なかなか良い出来。

10.Frank Black & Teenage Fanclub
(1996 Strange Fruit)
@Handyman AThe Man Who Was Too Loud BThe Jacques Tati CSister Isabel
<Players >LeadVo./G-Frank Black, G/BVo-Norman Blake, G/BVo-Raymond McGinley, B/BVo-Gerald Love, Dr./BVo-Paul Quinn
TFCというか、これはFlank Blackだな。CSister Isabelはデル・シャノンのカヴァー。



★8、9、10はEP扱い。シングルやアルバムの完全なディスコグラフィは、このページの右上にある“Unofficial Web Site”の英語版HPにあります。



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